歯科訪問診療業務をクラウド化するメリット(Ⅱ)

初期投資の抑制

従来の歯科医院のシステム導入というと、指定された推奨スペックを満たしたハードウェアをメーカーにて用意してもらい、そのOS上で動くOffice等の別なソフトウェアも購入し、プリンターや周辺機器も導入し、他システムと連動、インストラクターによる有料指導オプションが含まれ・・・結局トータルで新車1台分くらいの見積もりに。
そしてそのシステムは永遠には稼働してくれません。WindowsOSバージョンアップ等のタイミングによってソフトウェアの保守サポートが終了。「新商品も出ていますし、良い機会なので新しいソフトに切り替えましょう」というのが、6~10年に1度の頻度でやってくる。

その点クラウドサービスの場合は使った分だけ費用を支払う為、初期費用を大きく抑えることが出来ます。

例えばですが、従業員の駐車スペースが必要となった時に①「近くの土地を買う」というのが一括購入方式(リース、ローンも含む)に対し、②「月極駐車場を借りる」が、レンタル方式、③「コインパーキングを利用する」が、使った分だけ費用を支払う従量課金方式です。

ソフトウェアにおいて、レンタル方式の管理が非常に難しく、実質的には採用が進まない現状があるようです。そうなると一括購入方式か、クラウドサービスで一般的な課金方法である従量課金制のいづれかとなります。


ソフトウェアの一括購入と、従量課金のクラウドサービスのコストと機能の経年比較
一括購入ソフトウェアと従量課金クラウドサービスの機能とコスト比較※コスト及び製品機能の推移はあくまでもイメージです。

一括購入方式で購入するソフトウェアは、当然初期費用が嵩みます。しかしその分、トータルコストはそれほど変わらないので、そのソフトウェアを長く使えば使うだけ1月あたりで考えた実質負担金額は下がります。但し、製品機能は購入当初のままです。また途中で使用を中止しても初期費用は還付されません。容易に乗り換えられないというユーザーにとって大きなデメリットがあります。

一方で、従量課金方式を採用するクラウドサービスは、使った分だけ費用を払うので、あまり使っていない時は少額。利用数が増えてきた場合には、それに応じて費用を追加で支払う柔軟な対応が取れます。また継続して利用することを前提として、サーバ側にアプリケーションや全てのものがあるので、機能が改善されたり、アップデート、新機能の追加などと恩恵を受けやすいのが特徴です。また利用しなくなったり、より良いサービスがあれば解約し、他のサービスに乗り換えることも出来る気軽さがあります。

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